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2015年5月8日金曜日

Wahoo Blue SC - 自転車ケーデンス&スピードセンサー

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Apple Watchを買ったところ、そこについている(以前からApple Watchに向けて事前にiPhoneにinstallされていた)Activityというアプリが高精度な歩数計&移動距離計になることにすごく感心し、突然に「HealthKit」対応アプリに興味が出てきました。

以前から、目覚まし時計としてSleep Cycle alarm clockを使っていました。目覚まし時計をいくつも並べても起きられない私ですがこのアプリでは一発で起きられます。それも無理せずに。

このアプリがHealtKit(「ヘルスケア」アプリ)につながり、睡眠関係の情報を蓄積していきます。

奈良旅行などの歩数と移動距離はiPhone自体が常時自動的に計測してくれ、ActivityというアプリがApple Watchを通して一日の目標値に対する進捗を教えてくれるのが結構おもしろい。

そこで残るは、自転車で運動を兼ねてちょっと移動したりした時のデータの収集がどうなっているんだろう…ということで、iPhoneと繋がるサイクロコンピュータ(サイクロメーター)はないのか?と調べて

にたどり着きました。

発売元はフォーカルポイント株式会社Wahoo Fitness スピード・ケイデンスセンサー Blue SC for iPhone)のようですが、自転車用品で有名なミノウラでも扱っているようです。

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実機の店頭展示がない

Wahoo Blue SCを買うだけなら、アップルストアオンラインで簡単に買えます。しかし、実物を店頭で見て買おうとしたところ、とうとう実物は見られず。

自転車専門のところで、かつ、こういうITにも積極的そうなところ、と思って御徒町のアートスポーツへ行ってみても、店頭展示なし。次に東急ハンズ新宿店(の自転車コーナー)にも全くなし。

アップルストア表参道店、アップルストア渋谷店ともになし。既にアートスポーツと東急ハンズにも行っていたので、もはやアップルストア銀座店へ行くことはせず(行ってなかったらもう時間と交通費の大損)。発想を変えてヨドバシカメラにあるかもしれないと、他のついでもあって行ってみましたが、腕時計式のハートレートモニターは店頭展示があったのですが、これまたサイクロメーターはなし。

ということで実際に、自転車のプロ(マニア)が使っている感想を聞くことが出来ず。例えば「Wahooよりこっちがいいよ」とか「Wahooのセンサーにこのアプリの組合せがいいよ」とか聞きたかったのですが…

オンラインでは、アップルストア、アマゾンで手に入りますが、ふとヨドバシ・ドット・コムを検索するとそこにも商品がある。ということで、もう、実物は見られないんだなとあきらめ、ヨドバシカメラの店内で立ったままでヨドバシカメラのiPhoneアプリを操作して、ヨドバシ・ドット・コム経由で店頭受取りで買うことにしました。フォーカルポイント扱い。

逆にもっと自転車専門な店(なるしまフレンド的なことをイメージしています)にはあるのでしょうか…しかし自転車をやっている日本人の皆さんは、未だに「インターネット」してない原始人生活をして、汗を流しているのでしょうか??iTunes Storeを見ても、Wahooのサイトをみても、海外では思いっきりこういうアプリを使ってサイクリングでもランニングでもしているように見えるのですが…

私は全く運動音痴ですから、フィットネスやスポーツ関係には全くうといです。少しだけ自転車をいじっている程度。

ですからWahooがベストなのか、と言うのはイマイチよくわかりません。ネットで調べてもあまり情報が出てこない。出てくるとするとやっぱりこのWahoo Blue SCが多い。サイクロメーターはCATEYEが日本では最大手だと思いますが(私も少し前の無線式のものを使っています)、iPhoneやAndroidとからめたANT+規格やBluetooth SMART対応はあまり積極的な感じがしません。

iOSアプリをみても、外国製は沢山ありますが日本製がない。サイクロメーターに合わせて、CATEYEが純正アプリを出している程度でしょうか。Wahoo Blue SCの対応表をみるとiPhone 4Sから対応していますし、古い製品はiPhoneにANT+のアダプターをつけて対応していたようなので、相当古くから存在していた製品分野になります。こういうところで、日本のデジタルデバイドがユーザー側にもメーカー側にもあり、「スポーツする人はコンピューター音痴でいいんだ。そうに決まってるし」と市場を決めつけて、分断してしまっているように見えます。

商品はパッケージは英語の他に中国語、韓国語、日本語が書かれている。中の冊子は日本語を含むいろいろな言語で書かれています。カナダの企業のようです。

Wahoo Blue SC取り付け

取り付けは簡単。Wahooサイトやフォーカルポイントのサイト(こっちは日本語)に短い動画があり、それを見ればよくわかります。

そもそも、メカ系の人、スポーツ系の人は結構大雑把ですから。何ミリの位置に角度何度で取り付けるんだ?とか気にしないわけです。

本体を付けるゴムバンドが少しきついのでやりづらいかもしれません。メーカーサイトの写真をみるとごくバンドのタブを裏側の方へ持って行って最後に掛けて固定するように思えますが、手を車輪側に入れての作業はあまりやりやすくありません。バンドがかかるとゴムでアームに密着しますからあまり動かなくなり、位置の微調整くらいしか出来ません。ビデオにあるように、後ろ側を先に掛けておいて前側を最後にかけて固定するのが良さそうです。

オンラインマニュアルにも書かれていますが、このゴムバンドでの固定ですと簡単に盗難出来てしまいます。気にする人は同梱の結束バンドを使うほうがよいでしょう。それでも、ラジオペンチ一つで簡単に切断出来てしまいますが…

ケーデンス用磁石取り付け

ケーデンス測定用の磁石をクランクに付けるためには、ペダルを外す必要があります。これは15mmのスパナが必要です。私は大きなモンキーレンチでやりましたが、精度が無くてナットに噛みづらく、噛むと今度はモンキーレンチのネジが緩まなくなるなど不便でした。スパナがヨドバシ・ドット・コムなどをみると800円から売られているのでそれを買ったほうがよいと思います。一回しか使わなくてもこの千円弱は価値があります。

ペダルの外し方はこのサイトが非常に参考になりました:

私の場合、手では外れず、クレ556をかけたあと、二三度足で体重をかけたところゆるみました。

Wahoo本体位置決め

位置決めは結構繊細で、何度か行いました。まず、クランクに付けたケーデンス用磁石をなるべく外側(ペダルの軸に近い位置)にすること。これでWahoo本体がより後ろになります。するとスポークがよりWahoo本体に近くなるためスポークにつける速度センサー用磁石との位置関係が楽になります。

どちらの磁石も本体からの距離が4mm以内となっていて意外と接近させないといけません。

ケーデンスセンサーの位置調整

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まずクランクのケーデンス用磁石がWahoo本体の左上の角辺りを通過するようにWahoo本体の位置を調整します。こうすることでセンサーがWahoo本体のケーデンスセンサーの真ん中を横切っていくようになります。

ケーデンス用磁石と本体との位置関係を調整したら、本体を車体の外側へ傾け気味にして、センサーとの間が4mm以下になり、かつ、クランクやクランクのセンサーとぶつからないようにします。

スピードセンサーの位置調整

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次にスポークにスピード用磁石を取り付けます。Wahoo本体のL字型のセンサーの中を通過する位置にしますが、できるだけL字センサーの外側になる方がいいように思います。というのは外側とはスポークの中心寄りになるのでスポークが張り出していてWahoo本体に近くなるためです。

磁石はまっすぐ(車輪の回転と平行)にするのが一番センサーへの効率が良いはずです。

磁石の位置を決めたら、車輪を回してセンサーをWahoo本体に合わせ、L字センサーのネジを六角レンチ(1.5ミリ)でゆるめてセンサーをスポーク側にせり出して磁石との距離を4mm以下の距離にします。結構ギリギリな位置になるよう角度を調整し、一端軽くネジを止めます。

L字センサーのネジは結構回しづらい(自転車のアームに手が当たるので)と思いますので、焦らずちょっとずつ、ゆっくりとやっていきましょう。

再調整

L字センサーをいじると本体の角度が少し動いてしまうと思うので再度ケーデンスセンサーとの位置関係(前傾ぐあい)を確認し、必要なら直します。直したら再びL字センサーの角度も調整しなおしです。

アプリとのBluetooth接続

一応追い込めたら、ここでアプリを起動してpairingを行います。

Wahoo Blue SCは、Bluetooth SMART(4.0 LE)とANT+の両方に対応しているようですが、iPhone 6などはBluetooth SMARTを備えているのでBluetoothで接続します。SMARTの場合iPhoneのBluetooth設定からpairingするのではなくアプリ内でアプリごとにpairingします。

接続作業はアプリが指示してくるたったの3ステップです。ただし、Wahoo本体のBluetoothは自動的に切れます(Wahooには電源スイッチがない)ので、取り付け作業後時間が経っているとBluetoothの電波が出ていない可能性があります。電源はケーデンスか速度の磁石がWahoo本体を横切れば自動的に入ります。ですので、ちょっとクランクを逆回しにして磁石でWahoo本体を刺激しておきます。アプリの3ステップ作業の接続のためのサーチの最中にクランクを回してWahoo本体を起こしてやってもちゃんと接続出来ますので、前の2ステップに手間取ってWahoo本体が再び寝てしまっても大丈夫です。

接続出来ない場合、ケーデンスセンサーとの距離が離れすぎているかもしれません。後輪を回して、Wahoo本体が起きるかどうか試してください。それでも接続出来ない場合は磁石とWahoo本体との距離の調整をやりなおしてもっと接近させてください。

接続できたら、一度計測をはじめてみます。センサーと磁石の位置調整がうまくできていればiPhoneの画面に速度とケーデンスが出ます。クランクを回したらケーデンスの数字が出ることと、後輪を回したら速度の数字が出ることを確認します。どちらかが出ない(両方出ない場合はそもそもアプリとの接続が出来ないはずなので、このステップに到達しないはず)場合は、前のWahoo本体と各センサーとの位置決め作業を繰り返して、もっとセンサーに近づけます。

こうして位置が決まったら、ゴムバンドの歪みをきれいにとり(ゆがんでいると結局段々ズレていってしまうはず)、L字センサーの六角ネジもきっちり本締めします。これで終了。

とりあえず、Wahooのアプリで計測をスタートさせ、付近を一周してみて動作確認をします。GPSによって地図まで出て、ケーデンスと速度のグラフが取れるはずです。

iPhoneの設定確認

最後に一応iPhoneの「設定」 → 「プライバシー」 → 「ヘルスケア」と「フィットネスとモーション」を開いて、Wahooアプリが利用できるヘルスデータの設定を確認しておきます。

アプリは色々選べる

Wahoo Blue SCは純正のWahooアプリ以外のいろんなアプリが対応しています。Wahooのサイトに色々載っていますが、純正含めこの3つ辺りがよさそうに思います:

各アプリは同居出来るようですのでいくつか同時にinstallして使い比べてみるといいと思います。Wahoo Blue SCとは各アプリケーションごとにpairing作業が必要です。また前述のiPhoneの「プライバシー」内の設定も確認、調整しておきましょう。

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